財務省は7月3日、2022年度の国の一般会計の税収が前年度比6.1%増の71兆1373億円となり、3年連続で過去最高だったと発表しました。コロナ禍から経済が回復してきたことなどで所得税、法人税、消費税の主要な3税がいずれも前年度より増え、総額で21年度を約4兆円上回ったそうです。
税収は2019年10月に消費税率を10%に引き上げた効果などで2020年度に60.8兆円と過去最高を記録、2021年度はそれを上回る67.0兆円でした。
所得税は前年度の21兆円から増えて、22兆円台となる見通しだそうです。背景には物価高の影響があるそうです。2022年度分の毎月勤労統計調査では、物価を考慮した働き手1人あたりの「実質賃金」は前年度比で1.8%減少したものの、「名目賃金」は1.9%増加しました。物価高や人手不足を背景とした賃金の引き上げや、株主への配当増加などが所得税の増加につながったとみられます。
法人税は20年度比18.5%増の13兆2464億円で過去9番目となります。これまで最大だった1990年の17兆7484億円とは開きがありますが、この原因は法人税率の大幅引き下げなどが影響しているからです。
最近、仕事上で感じるのは、あらゆる税額の中で、法人税が一番安く感じるという事です。逆に一番高く感じるのは社会保険(健康保険税・年金税)です。最近では節税せずに積極的に法人税を納付する経営者が多くなったと個人的に思います。