2023年も残りわずか2日となりました。すでに2024年の経営計画を立てられた方も多いのではないでしょうか? 計画を立てて、やる気になっているところで水を差すようで申し訳ないですが、2024年は100点を目指さない経営をしましょう。自社の戦略を作る上で最もやってしまいがちな間違いは「最高を目指す競争をしてしまうこと」と戦略の大家、マイケル・ポーターは語っています。他社と同じ価値を提供している。他社と同じやり方でそれを行なっている。こういう状況でビジネスを経営している経営者は非常に多いものです。こういう経営をすると必ず最高を目指さざるを得なくなっていきます。その結果、価格競争に巻き込まれてしまいます。設備や技術に投資することで生産性をあげることもできます。他社にはないオペレーションで生産性をあげることもできます。こうした方法で価格競争に勝つことはできます。しかしそれをできるのはごく一部の個人や企業だけに限られてしまいます。というのも他社より投資をする、他社よりもいいオペレーションをつくる。競争に勝つという観点からこうした条件が必要になってきます。価格競争に勝つ代わりに投資で勝つ必要があるとなると、結局お金を使うのが自社への投資なのかお客さんへの投資なのかの違いでしかありません。資金力という観点から見ると資金力がある会社が勝つという構図は変わりません。他社と同じ提供価値を他社と同じ方法でお客さんに提供するという経営はなかなかに厳しい状況になっていってしまいます。必ずといっていいほど、価格競争と長時間労働になっていってしまうからです。最初は儲かったり、利益が出たりします。しかし価格競争が激しくなっていったり、長時間労働がすすんでいくと、これ以上価格を下げれなかったり、これ以上働けないという限界点を迎えてしまいます。競争優位性を失ってしまう瞬間です。
したがってこのような100点を目指す経営をするのはやめましょう。
ライバルがいないところで勝負する経営を目指しましょう。
同業他社と違うと見られるようにするためにも差別化に取り組んでいきましょう!