経営計画をたてる時には経営戦略を考えることになります。そして良い経営戦略を立てたいのなら、差別化戦略について考える必要があります。差別化戦略の基本は競争戦略です。しかし競争がある市場に参入してしまうと、必ず厳しい価格競争をしなければなりません。価格競争がある市場では、利益をあげるのが困難になってきます。そして中長期的には利益を出すのが難しくなってしまいます。価格競争は、必ずといっていいほど資本力が大きい会社が勝ちます。したがって業界のリーディングカンパニーと資本やお金で勝負をして勝つ自信を持てない経営者は、価格競争はしてはいけないことになります。
中小企業やスモールビジネスそしてコンサルなどの専門家業が競争に勝つには、競争しないことが得策です。そこで考えるべきことは、独占できる顧客や市場はないか?ということです。独占できれば、そこに価格競争は発生しないからです。価格競争がないということは自らが値決めをすることが出来、かつ利益も決めることもできます。もし中小企業やスモールビジネスそして業界のリーディングカンパニーでない会社が、利益が減少してきた場合には、競争をしなくてもよい方法を考えるのが得策です。独占するには、他では提供できない独自の価値を提供する必要があります。他で提供できないものであれば、顧客に選択肢は1つしかありません。比べることができなければ、そこには高いも安いもないのです。もしその商品やサービスが顧客を魅了しているのであれば、たとえプレミア価格であったとしても顧客はついてきてくれるでしょう。さらに独占ができる会社には別の利点もあります。利益が出やすいということは中長期の投資もできるということです。中長期への投資ができるということは、新しく顧客を魅了する商品やサービスを開発できることになります。そしてそういう会社は例外なく、お客さんもそして一緒に働いてくれるスタッフも魅了しています。優秀な人材を採用したり育成したりもできるので、人の問題が少なくなります。
差別化戦略で競争ではなく独占を意識すると、今より良い会社をつくることが出来ます。大変なことでしょうが、時間をとって差別化について考えてみましょう!