新規顧客の獲得は経営においてとても重要なことです。新規顧客を獲得できなくなった時点で、ビジネスの成長は止まります。なので、新規顧客は獲得し続けなければいけません。
しかし今週はそれをいったん止めましょうというお話しです。なぜなら、売上を増やす時には新規顧客を獲得する前にやるべきことがあるからです。新規顧客を獲得する時に一番有効な方法はライバルよりも価格を安くして売ることです。これより有効な手段は他になないでしょう。もちろん、価格を安くしているので売上が増えても利益は減ります。さらに広告に対する費用もかかります。つまり、新規顧客の獲得はお金がかかるということです。したがって新規顧客の獲得を多くするためには、多額のお金をかける必要があります。
この新規顧客の獲得にかかる費用をどこかで捻出する必要があります。それが単価アップです。単価アップに広告は必要ないですし、販売額が高くなるので利益も大きく残ります。
そしてその利益を使って新規顧客を獲得していく流れを作るとビジネスは安定的に成長します。したがって先ずは単価アップをしなければいけないのですが、多くの人は抵抗してしまいます。多くの人は単価アップをすると客数が減って売上も減ると考えているからです。
これは正解で客数は間違いなく減ります。単価アップをすると客数は間違えなく減りますが、売上は減りません。だいたいのケースでは逆に売上が増えることの方が多いそうです。
効果はそれだけではありません。この場合、売上高のうち単価アップという構成要素の割合が増えるので、利益が大きく増えます。そして、客数が減っているのでお店や社内のオペレーションも楽になります。
売上は増えているのに忙しくなくなる訳ですから、従業員にとってこれほどいいことはありません。売上を減らすことなく、利益を増やし、オペレーションも楽になります。
新規顧客を獲得するよりも、先ずは単価アップに取組むことを考えてみましょう。