昨日4月10日(木)、新大阪の研修会場にてクライアントの経営幹部5名と当事務所スタッフで「将軍の日」(中期5ヶ年計画策定セミナー)に参加してきました。
このクライアントは毎年「将軍の日」に参加していて、今年で7年目になります。新型コロナウイルスによる影響を多大に受けたアパレル産業でしたが、自社分析をしっかりして売上もコロナ渦前の水準に戻しました。3年前に策定した目標設定値を前倒しで実現しており、中期5ヶ年計画では利益の上方修正をしました。今後は、人口減少による需要減と安売りを避けるために、売上計画は微増に、そして生産性を高めて製造原価を下落させるために何が出来るかを経営幹部5名で議論しました。しっかりと経営計画を立てて、それに伴う行動計画を立て、毎月それが達成できているかをモニタリングしていき、差異分析をして軌道修正していく。この愚直な実践が結果に基づいているのだと思いますし、社長そして経営幹部も手ごたえがあるのだと思います。
コンサルをさせていただく方には、年間の数値計画と、行動計画を一緒に立てていますが、計画通りに行くことは、「まれ」です。事実、飛行機のフライトプランについて、興味深い話があります。飛行機は、乱気流や悪天候の影響などで「90%の飛行時間が予定のコースを外れている」そうです。それでも飛行機は目的地に到着します。その答えはとてもシンプルです。「パイロットが”常に”コースを修正しているから」だそうです。
計画を立てても、天変地異、紛争、円安、原料高騰の影響等により、目標通りにいかないことが多いです。それでも軌道修正しながら、いまある経営資源を活かして経済活動をする。何も計画していない企業より、圧倒的な違いが出てくると思います。
愚直な実践こそが、目標に向かって成功する方法だと思います。