一般的に決算書と呼ばれますが、正式には財務諸表のことを言います。一定期間の経営成績そして一定時点の財務状態等を明らかにするために作成される書類で、貸借対照表・損益計算書・株主資本等変動計算書・キャッシュ・フロー計算書などが財務諸表に該当します。
上場企業など有価証券報告書の提出が義務付けられている企業以外の中小零細企業については、キャッシュ・フロー計算書の作成義務はありませんが、企業状態を確認・判断できるので、最近では中小零細企業でも重要な財務諸表と考えられます。
財務諸表の提示する順番ですが、法人企業では貸借対照表、損益計算書の順に、個人事業主の青色申告決算書では損益計算書、貸借対照表の順と逆になります。僕が考えうるに、法人企業で一番重要な決算書は財務状態を記している貸借対照表で、個人事業主で一番重要な決算書は経営成績を記している損益計算書と言えます。
決算書は一年間の成績であり、経営者にとっては通知簿みたいなものです。努力すれば報われ、サボればしっぺ返しがきます。決算書を理解すれば、会社の弱み・強みが見えてきて、今後の打開策が見えてきます。1年間の自分の通知簿として振り返るためにも、「決算書は自分の為につくる」というスタンスで経営すれば、良い経営が出来ていくと思います。